探偵とは?フィクションとは異なる現実の探偵の仕事内容
探偵というと、殺人事件や難事件を解決する華やかな仕事…というイメージがあるという方も少なからずいらっしゃるのではないかと思います。
警察と協力して事件を解決していくかっこいい仕事、このように思うこともあるでしょう。
しかし実はそのようなイメージというのはフィクション特有のものです。
実際の探偵は、警察が動かないような民事的な事件を請け負っています。
現実の探偵は、事件現場に足を踏み入れることすら叶いません。
そもそも本来、事件現場はまず、警察の鑑識係が徹底的に調べあげることになります。捜査担当の刑事すら事件現場にすぐはいるようなことはないのです。
ですので、探偵がこっそり事件現場に入り込んでしまったら不法侵入で捕まってしまうこともあるでしょう。もしくは捜査の妨害とみられ、もっと重い罪になってしまうかもしれません。
ちなみに現実では、“有名で誰もが知っている探偵さん”も、基本的には見かけません。
そんな有名人になってしまったら、実際現場で調査するときに、差し障りがあるからです。
本物の探偵はどのようなことをするのかというと、浮気調査や素行調査が中心のところが多いようです。
これらの調査は基本的に対象者にばれないように、こっそりしなければいけません。尾行や張り込みを、“有名探偵”がしていたら成功率は格段に落ちますよね。
また、浮気調査などと比較すると数はさほどおおくはありませんが、探偵は人探しなどの依頼を請け負うこともあります。
探偵は、調査においての尾行・聞き込み・張り込みのスペシャリストです。
しかし、尾行・聞き込み・張り込みとだけ聞くと、探偵が行う仕事内容は素人でもできそうな気がすると思ってしまうでしょう。
ですがどのスキルもかなりの習熟が必要なものです。素人であれば、ばれて失敗する恐れがあります。
また、探偵はただそれらのスキルをこなすだけではありません。
尾行中や張り込み中に怪しいシーンに遭遇すれば、その証拠となる写真を撮影しなければなりません。
その写真がぶれていては使い物にならないため、ある程度の写真撮影技術も必須であるといえるでしょう。
カメラも普通のカメラではなく暗視カメラを使うことがあるなど少々特殊な機材の操作も必要となるため、それらの操作を覚える必要もあります。
車を使った尾行も発生するため、ペーパードライバーにはできませんよね。
実際に存在する探偵は、知識とノウハウがものをいう仕事なのです。
探偵という仕事は、フィクションと比較すると決して華やかではない、むしろ地味な印象を受けます。
有名人になることも難しいでしょう。
ですが、あらゆる調査を困っている人の代わりにこなすのですから、その地味なスキルを必要としている人は多くいます。
人の役に立つ仕事をしたいのであれば、探偵という仕事もひとつの選択肢に入るかもしれませんね。